越前かにとは
福井を代表する冬の味覚「越前かに」
「越前かに」とは、福井県で水揚げされる雄のズワイガニ(標準和名)のことです。実は、松葉ガニ、加能ガニ、間人(たいざ)ガニ等も実は同一種なのですが、水揚げされる漁港、漁場によって食べた時の味わいが異なることからそれぞれの県でブランド名をつけています。明治43年(1910年)年元旦の新聞には、当時の福井県知事が、四ケ浦村(現:越前町四ケ浦)で獲れた蟹を東宮御所に献上したと書かれていますが、現在では、福井県の最北端に位置する「三国漁港」で水揚げされた越前ガニのみが、皇室献上品として皇室に送られております。ただ、昨今、ブランド化による価格の上昇にあやかり、福井県内の越前漁港、敦賀港、小浜港で水揚げされた越前ガニを皇室に献上されている蟹として販売し、価格を吊り上げている業者が散見されます。
目印は「黄色いタグ」とそこに書かれた水揚げ漁港の文字
越前ガニに付く「黄色いタグ」は、越前町漁業協同組合が1997年から雄に「黄色いタグ」を付けたことがはじまりです。1999年から、福井県内に水揚されるすべての雄ガニに黄色いタグを脚につけブランド化を図っています。2007年からは、雌のセイコガニにも付けるようになっていますが、三国漁港だけ唯一、一定のサイズと品質が確認されたもののみに付けれており県内でもっとも蟹の等級基準が厳しい漁港として有名です。
福井県内で最も蟹の等級基準が厳しい「三国漁港」
三国漁港の漁師は、皇室献上ガニを唯一扱える漁港のプライドにかけ、越前漁港など他の漁港よりも厳しい基準で蟹を船上で仕分けし、「黄色いタグ」を付けています。その為、良い蟹を水揚げし、品質に自信のある他の越前町の漁師は、わざわざ、蟹を積んだ船を越前漁港ではなく、三国漁港に運び、競りにかける事もあります。なお、規格と品質によりますが、一級品揃いの三国漁港では、越前漁港と比較して3倍ちかくの値が付くことも多々見受けられます。
当店のこだわり
社長自ら直接競りで仕入れることで、安心の品質保証を実現
福井が誇る皇室献上ガニ
日本で唯一皇室に献上される越前ガニ。しかし、皇室に献上されるカニは、福井県内でも「三国漁港」だけです。最近では、越前漁港など他の漁港から水揚げされたものを、皇室に献上されている誤った情報を価格を吊り上げる材料として使う業者が増えています。ここでは、正しい越前ガニの知識をお教えいたします。
本サイトで取扱う蟹と種類
毎年11月6日に解禁される越前ガニ。年々、水揚げ量が減少しており、資源保護の観点から雌のセイコガニは12月末で終了し、年間で二ヶ月しか食べる事の出来ない貴重な蟹です。また、越前ガニのブランドを保護する為に、国内の蟹で初登録となる「GI登録」を2018年9月に国が認定するなど貴重性が高まっている。